Prayers

前回の作品である 【melodious​/​mysterious】 が、私のための作品となったと書いたけれど、その後、Mytyl は本当の意味で、私のための作品を作ってくれました。
それがこの【Prayers】です。

当時、私は指定難病であることが発覚し、緊急手術が必要になってしまいました。

当人の私は、入院して検査検査の日々で、慌ただしく手術日をむかえたのだけれど、きっと Mytyl の方が心配し、思い詰めていたと思います。
当時はまだ、私の両親とも面識がなく、まだコロナ禍だったため面会制限もあり、私は手術の結果を数人の親友に連絡するよう母に伝えており、その中でも Mytyl と面識のある親友に Mytyl にも伝えて欲しいとお願いしていました。

全身麻酔の 6 時間以上に及ぶ手術でしたが、無事成功し、今は手のひらに痺れが残る程度になりましたが、他の部位(胸骨と腰骨)にも病状が出ており、指定難病のために治療法もないため、いつかまた手術が必要になる日が来るかもしれません。
最悪の場合は、車椅子で人工肛門といわれているので、注意しながら生活しています。

けれど、麻酔から覚め、手術が終わるのを待っていた両親と軽く言葉を交わし、ICU に移動して、看護師にi Phone をベッドに置いて貰い、すぐに Mytyl にチャットをしたので、Mytyl はとても驚いていました。

執刀医の腕が良く(今年度から防衛医大の教官になってしまったため、担当が変わったので不安ですが)、最初は毎月レントゲンで首に入れたボルトの様子を撮影していましたが、固定がしっかりできたので、次は半年後となりました。

弟が急逝し、私が指定難病になり、私の思っていた人生とはがらりと変わってしまいましたが、そのおかげで Mytyl と公私共にパートナーとなり、今後も手術がある可能性が高いということで、Mytyl と 2023 年 4 月 14 日に、婚約しました。


そんな背景がある中、私の手術の成功への祈りを作品としてくれて、知らされていなかった私は涙が止まりませんでした。

手術で麻酔が効くまでに流してくれる音楽をこの手術の時は持っていかなかったので、次回、また手術することになったら、この作品を含めて、Miss Canine Hoe の好きな曲を集めた CD を持っていこうと思います。

最後に、術後に教えて貰ったのですが、7 分 12 秒というのも、Mytyl の祈りが込められていました。
7 はラッキー 7 とかで幸運の数字という馴染みがありますが、12 もキリスト教では良い数字とされているようです。
そして偶然にも、Mytyl は知っていますが、私の誕生日が 12 月 12 日のため、12というのは私にとって、一番馴染みの深い数字です。

そして、Mytyl とSL でパートナーとなった日も、2021 年の 12 月 12 日でした。

Mytyl がいなければ、弟の死も、難病の手術も、重度の精神疾患の私には、乗り越えられなかったと思います。
久し振りにこの作品を聴き、改めて、Mytyl を大切にしようと思いました。

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Member of Miss Canine Hoe