Ductility

この作品は【Ductility】と【Malleability】の二つの作品で構成されています。

ductility は延性、malleability は展性、二つ合わせて展延性も ductility だそうです。

Ductility(mch.world)

私は特に1曲目の【Ductility】が凄く好きです。


ロンドンを感じることがないどころか、ロンドンに行ったことがない私ですが、すっかり忘れていた NY での明け方のマンホールから立ち上がる蒸気と地下鉄に乗っていた時のことを、鮮明に思い出しました。

NY 自体はとても楽しかったのですが、その旅はあまり思い出したくない記憶が多く、Mytyl にも「NY に行ったことがある」程度にしか、話していない気がします。

今ならもう思い出してもつらくないのですが、当時私は同性の友人に片想いをしていて、それを理解している友人に召し使いのように扱われていました(周囲の友人たちがとがめる程でした)。
そしてその NY への旅行も、友人の彼氏に逢いに行くついでの旅だったのと、また亡き弟が一緒だったため、自分で記憶を蘇らせないようにしていたのかもしれません。

【Ductility】で、私は音が記憶を呼び起こすという経験を初めてしました。
私にとって貴重な体験で、こんなことがあるのだなと、本当に驚きました。

聴いた時にはもう、片想いしていた友人には良いように使われていただけだと理解して、その後私はその友人と縁を切り、友人を恋愛対象にしないと決めたこと、前回触れたように指定難病になったこともあり Mytyl と現実でも婚約をして、弟の死はまだ受け容れられていないけれど、Mytyl という支え合う相手ができたことで、私はとても貴重な体験だと思っているので、Mytyl にはこの文章を読んで、勘違いされたくないなと、思っています(公開前に Mytyl にチェックして貰っているので、大丈夫だとは思いますが)。

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Member of Miss Canine Hoe