Pulstrophe Chapter One – MCH 1st LIVE

Miss Canine Hoe として、初めての LIVE 出演をしてきました。

初めての LIVE を終え、Mytyl と私は、何かに取り込まれてしまったような、何かを取り込んでしまったような、何か特別なことが起きてしまって、すぐに Blog を書くことが、お互いできませんでした。
このような Miss Canine Hoe にとっての大きな一歩が、まさかこんな風に突然訪れるとは思いませんでした。

全ては【Pulstrophe Chapter One】の主催のばねとりこさんのおかげです。
本当にありがとうございました。

Pulstrophe Chapter One
パルストロフィ 第1章

2023/07/15 (Sat) Open 16:00 Start 16:30
¥ 3,000 (incl. 1 drink)
@environment_0g in Osaka

Rudolf Eb. er + Banetoriko
Rudolf Eb. er
Johatsutoshi
Banetoriko
Sissisters (from San Francisco)
BORRe (from Hiroshima)
Miss Canine Hoe
Zenmei

Mytyl は LIVE 出演が決まった時、このようなことを書いてくれて、とても嬉しかったです。

今年になってから、少しずつ少しずつ、何かが動き始めているというか、変わり始めているというか。
そんな感覚がわたしにも Elly にもあって。
楽しみだね、と笑い合えるのがいちばんの幸せだったり。

最近のこととか(mch.world)

私は前日に大阪入りし、LIVE 当日に会場である environment 0g の最寄り駅で、Mytyl と待ち合わせました。
私は退院からまだ間もなく、起きている時は首にプラスチックのコルセットをつけていなければいけない状態だったのですが、Miss Canine Hoe の初 LIVE に行かないという選択肢はなく、(実際はかなり無理をして)駆けつけました。

私は東京で、毎週色々な LIVE や CLUB、そして夏には全国のフェスを飛び回るような日々を過ごしていたのですが、弟の急逝から全くどこにも行けなくなり、その上指定難病になったことで、「絶対に一生転倒しないこと」と、かなり無茶な制限がかけられたので、久しぶりの LIVE はそういう面でとても楽しみでもあり、私がパフォーマンスをするわけではないけれど、アーティスト側ということで、緊張もしていました。

私が緊張するぐらいなのですから、Mytyl の緊張は相当でした。
「だったと思います」ではなく、「でした」と書いてしまう程に。

待ち合わせ場所で、私は何分待ったのでしょうか…。
Mytyl は待ち合わせ場所まで、そんなに遠くないはずなのに、電車を乗り間違えたり、遠い出口から出てしまったり。
知らない街で Mytyl を待つのは心細かったです。

なんとか Mytyl と合流し、environment 0g のすぐ近くのカフェを予約していたので、そこへ行ってランチをしました。

ここでも、Mytyl はライトに頭を何度もぶつけ、胃が痛いというのでストレスの胃薬を与え、頭が痛いというので頭痛の薬を与え、凄くパニック状態だったのだと思うのだけれど、なんとか私がメンテナンス?をして、食事と珈琲を 2 杯ずつ飲むことができて、少しほっとしました。

Miss Canine Hoe の出演は 2 番目で、サウンドチェックは逆に最後から 2 番目だったのだけれど、初めての LIVE で右も左も分からない私たちは、サウンドチェックの始まる時間に、行くことにしました。

素敵な LIVE ハウスに到着して、environment 0g の平野さんと、主催のばねとりこさんと、チケット売りをしてくれるばねとりこさんのお友だちのさちのさんと、ご挨拶。
私は手術後というだけではなく体調も悪かったので、すぐに椅子に座らせて貰いました。

撮影するためにデジカメを設置して、私の作業は終わり、しばらく歓談していたけれど、来ている人からサウンドチェックしましょうということで、ばねとりこさんの次に Mytyl がサウンドチェックをすることに。

ここでも Mytyl はかなり動揺していて、あり得ないミスをしそうだったのだけれど、それは恥ずかしいからと私にだけ教えてくれたので、ここでも内緒にしておきます。
そしてまた同じミスをしないように、対策もしたそうです。
このあたりは、Mytyl の Blog を読んだ方が興味深いかと思います。

読んで貰えると分かりますが、Mytyl のサウンドチェックはさくっと終わり、その後は来場してくるアーティストさんたちと挨拶をして、それぞれのサウンドチェックを聴いていました。
体調面で私は最後まではいられないだろうと思っていたので、全てのアーティストさんたちのサウンドチェックが聴けて、本当に本当に早く行って良かったなと思いました。

名刺を配ったり、雑談したりしているうちに、Mytyl は本番用の洋服(私がプレゼントした刺繍する犬さんの noiseTシャツ)に着替え、並んで座って、ファーストアクトの喘鳴さんの素晴らしいパフォーマンスに度肝を抜かれ、帰宅してBandcampで全曲購入してしまいました。

私の好みというのもあったのでしょうが、Mytyl も涙ぐんでいて、この次に Miss Canine Hoe の初 LIVE かと、実は少し不安になりました。

そして私たち、Miss Canine Hoe の出番。
私は敢えて Mytyl に「頑張って」ではなく「楽しんで」と、肩を叩いて見送りました。

しかし、それは、杞憂でした。
Mytyl は、ただボタン押して流すことしかできないと、事前に泣き言を言っていたけれど、【indifferentia (Live at Osaka, 2023)】(私はチェックで事前に何度も聴いていたのですぐ分かります)が流れ始めると、ああ、Mytyl、今降りてきたなと、気付く瞬間があり、Mytyl はあれやこれやと、色々と音を膨らませてくれました。

何人もの人が、Mytyl の目の前でしゃがみ込んで聴き入り、そして 25 分のパフォーマンスは、大きな拍手と共に終わりました。
そして多くの人が、「本当に今日が初めてなの?」と驚いてくれました。
長いような短いような、不思議な 25 分間でした。
Mytyl は笑顔で私とハグしてくれました。

沢山の人が Mytyl にあれやこれや質問する中、デジカメの撤収や、Mytyl は機材が少ないのでその場で片付けることになっていたのでその手伝いをし、着替えを渡し、本当は最後までいたかったのだけれど、適度なところで私は先にホテルへ帰りました。

ホテルに戻ってからも、フワフワした感覚が抜けず、デジカメで録画ができているかチェックだけして、ベッドで休んでいたら、Mytyl もタクシーでホテルに来てくれました。

ホテルで Mytyl の初 LIVE を詳しく褒めると、Mytyl は顔を覆って嬉しいと号泣してしまいました。
本人もまさか号泣するとは思わなかったそうです。

そして、その後の LIVE の様子や、雑談した内容を、本当に本当に楽しそうに話す Mytyl を見て、心から今回の縁に感謝しました。
また、この時、私は、Miss Canine Hoe の傍観者でいることを、辞めたのだと思います。

もしかすると、今年の夏も、LIVE への参加があるかもしれません。
これからも、Miss Canine Hoe は前進し続けようと思います。

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Member of Miss Canine Hoe