doves

バレンタインデーに相応しい新作です。

私はこのプロジェクトをきいた当初、もっと無機質な作品になると感じていました。
そして、正直、あまり乗り気ではありませんでした。

今まで私たちは「聴く側に私たちの作品への想いは押し付けないで好きに受け取って欲しい」と考えていたので、敢えて聴き取れるような歌詞はつけてきませんでした。
徹底して肉声は使わず、私が作詞したものも機械音声に読ませていました。

なので、今回のプロジェクトは、それに反しているように感じて、私は正直受け容れづらかったです。
けれど Mytyl は Blog で以下のように書いていました。

昨年末はいくつかのプロジェクトを並行して走らせていた。
その一つが、わたしも末席に置いていただいている Pop Company とのプロジェクト。
いろんなシーンで活躍なさっている方々の「声」を録音していただいて、わたしがそれを素材に音を制作するというもの。
8 人もの方々(ご紹介は後述)から素敵な「声」を頂戴し、ほんとうはもっと早く形にしないといけなかったんだけれども、どうしても釜があふれてくれなくて、このタイミングになってしまった。

“love” “a” “ah” の録音データを提供していただき、その声の録音とエフェクトだけを使って作ったこの作品は、私の期待を良い意味で大きく裏切る結果となりました。

Miss Canine Hoe として活動を初めた頃ならば、ここまでの作品は出来なかったと思います。
肉声だけでここまでの作品を作った Mytyl に、感服しました。
Mytyl の学んで生かす姿勢は、常に見習わなければならないと、身が引き締まります。

そして今回、ジャケットの案はほぼ私の意見を採用して貰いました。

初めて肉声を使ったという意味で、背景は「声でもある文字」という意味で点字にして、女性のシルエットやカラーも指定して Mytyl に作成して貰いました。
フォントに関しては、Mytyl の手描きです。
点字もひとつひとつ、Mytyl が塗って作ってくれました。

あまりにも良い作品だから、それに見合うものにしたかったというのもありますが、私が指定難病の手術の結果、リハビリをしても屋内は歩行器、長距離は車椅子でないと歩けなくなってしまったことが大きいです。

私が身体障害者になってしまったことについて、Mytyl は以前こう触れてくれています。

Miss Canine Hoe の本拠地は Mytyl のいる大阪が主なので、まだ退院して数ヶ月しか経っていない私は、LIVE があっても、1人で大阪まで行くことができません。
そして、階段しかない地下の LIVE ハウスだと、入ることも困難です。

先日2/2にあった LIVE も、Myty l 1 人で参加して貰いました。
私の代わりに、懇意にして頂いているチカトイズさんのポラロ君を、私の身代わりに連れて行って貰いました。

Photoed by yoko.livephoto

この日の LIVE については、Mytyl のBlog をご覧下さい。

今後 LIVE への参加は難しいため、一時は、Miss Canine Hoe のメンバーを名乗ることを辞めようかとも思いました。
けれど、私が関われる形で、メンバーでいようと今は思っています。

今回はタイトルも音もできてからのチェックでしたが、今後はジャケットだけではなく、タイトルも音も、Mytyl と一緒に考えながら作っていければと思います。

なお、この音源は、後日 Off からリリースされることが決まっているため、その日以降 6 週間は Off からのみの音源提供、その後はこちらと Off の両方での音源提供となります。

画像をクリックすると各種配信サービスへのリンクが表示されます。
配信サービスは2025年 3月 14日から利用可能となります。
なお、日本からは購入不可の配信サービスもあるかもしれません。
ご理解のほどお願いいたします。

最後になりすが、今回のプロジェクトに快く音声を提供してくださった皆様(五十音順・リンクは X のアカウント)、本当にありがとうございました。

エルコ将軍さん
黒木ちひろさん
すずきゆいさん
前西原夕子さん
丸橋ミケさん
MIKIKO (AKARA) さん
横尾俊昭さん
LISA13 さん

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Member of Miss Canine Hoe